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中国音楽著作権協会が23年間に受領した著作権ライセンス料10億元超

時間:2016-03-10

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   先頃、中国音楽著作権協会(以下、「音著協」という)は、2015年に同協会が受領した音楽作品に関する著作権ライセンス料は2014年より24%増の1.7億元であり、最高記録を更新したと発表した。音著協が設立から23年間に音楽著作権者に代わって受領したライセンス料の総額は10億元の大台に乗り、10.6億元に達した。

 音著協が発表したデータによると、権利の内容別では、受領した著作権のライセンス料は複製権、上演(演奏)権、放送権及び情報ネットワーク伝播権に分けられる。2015年のライセンス料のうち、複製権、上演(演奏)権、放送権、情報ネットワーク伝播権に関わる料金の割合はそれぞれ5%、41%、23%、27%で、残りの4%は海外の協会を介して受領した料金である。

 音著協の関係責任者の話では、中国の音楽作品の著作権ライセンス料は急増したものの、その全体的レベルは国際的にまだ低い。著作権協会国際連合(CISAC)が2015年10月に発表した『著作権集団管理グローバルレポート』によると、120ヵ国の230の著作権集団管理協会は2014年に計79億ユーロの著作権ライセンス料を受領した。2014年の一人当たりの著作権ライセンス料は、世界全体の平均が1.33ユーロ、ユーロッパが5.49ユーロ、アメリカとカナダが3.74ユーロ、アフリカが0.07ユーロであったのに対し、中国は0.02ユーロ弱であった。また、BRICS音楽著作権集団管理協会の最新データによると、中国音著協が受領した料金(年間)は四位で、インドを上回っているだけである。

 説明によると、1993年に設立してから、音著協が受領した著作権ライセンス料は継続的に増加し、年平均の伸び率は30%超となっている。2015年に音著協が受領した著作権ライセンス料の配分対象者は主に個人会員8034人、出版社会員67社、海外の協会70社などである。

 情報によると、日本音楽著作権協会が2014年に受領したライセンス料は7.43億ユーロで、53億元に相当し、韓国音楽著作権協会が2014年に受領したライセンス料は0.85億ユーロで、6億元に相当する。単に金額を見ると、中国音著協が受領するライセンス料の伸び代は依然として大きい。