先頃、中国国家知識産権局、科学技術部、工業と情報化部、国務院国有資産監督管理委員会、市場監督管理総局、中国科学院の6部門が共同で『パテントプール構築・運営に関するガイドライン』を公布した。ガイドラインは、パテントプールの科学的な構築、合理的配置、規範的な管理、効率的な運営を指導・支援し、その機能と役割をよりよく発揮させ、新たな質の生産力の育成と発展を加速することを目的としている。
『ガイドライン』は以下のことを明確にしている。パテントプールとは、2つ以上の専利権者が協議により、その中の一方または第三者の運営管理機関に委託し、ある技術分野の保有専利を共同運営し、クロスライセンスやワンストップライセンスなどの業務および関連サービスを展開する専利運用モデルである。その構築・運営は、市場化、利益均衡、開放、無差別の原則に従わなければならない。国家知的財産権局は関連部門と共同で、パテントプールの構築・運営に関して包括的に指導・支援する。地方の知的財産管理部門および関連部門は、地域の実情に応じてパテントプールの構築に対する指導・支援、サービス保障を強化することが奨励されている。
『ガイドライン』によれば、パテントプールメンバーは主にパテントプールの第三者へのワンストップライセンスを通じて収益を得ており、ロイヤルティーは一般的に、発起者またはパテントプール運営管理機関が専利の数、専利の価値、関連業界の平均利益率、実績などの要素を総合的に考慮して決定する。パテントプールがロイヤルティーを決定または調整する際には、潜在的なライセンシーと十分な協議を行い、交渉することで、関係者の利益バランスを図ることができる。同時に、『ガイドライン』は、公平な収益分配メカニズムの確立、柔軟で効率的なサービス管理モデル、適度に透明な情報開示メカニズムについても要求を明確にしている。
(出所 中国知識産権局の公式サイト)