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『2024年中国知的財産権保護状況』白書が発表

時間:2025-06-03

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先頃、『2024年中国知的財産権保護状況』白書(以下、「白書」という)が発表された。保護の成果、制度の整備、審査・登録などの面から2024年度における中国の知的財産権保護の進展を紹介している。

保護の成果について、知的財産権保護の水準が継続的に向上した。全国の裁判所で新規に受理された知的財産権民事一審案件は45万件、検察機関が受理した知的財産権の侵害・逮捕案件は7646件、公安機関が立件した知的財産権侵害及び偽物・粗悪商品製造販売の刑事案件は3万7000件、市場監督管理部門が処理した商標・専利などの分野における違法案件は4万3900件、知的財産権管理部門が処理した専利権侵害紛争行政案件は7万2000件であった。重点分野における監督管理は引き続き強化され、各関係部門が組織・展開した多くの行政法執行特別行動が顕著な成果を上げた。

制度の整備について、知的財産権の法的保護が引き続き強化された。年間で知的財産権関連の法律・法規・規則約20件が制定・改正され、関連司法解釈2件が制定され、知的財産権保護関連の規範的文書・政策文書20件以上が公布され、地方法規11件が制定された。

審査・登録について、知的財産権審査の効率と品質が引き続き向上した。2024年末時点で、中国の特許有効数は前年同期比14.0%増の568万9000件、商標登録有効数は同7.9%増の4977万7000件、著作権の年間登録数は同19.13%増の1063万600件、地理的表示製品の承認数は累計2544件であった。2024年に受理された農業植物新品種の申請は同3.93%増の1万4839件、林業植物新品種の申請は1338件、知的財産権税関保護届出申請2万9541件が受理された。

(出所 中国知識産権局の公式サイト)