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『国家イノベーション指数報告2024』が発表 中国のイノベーション投資が継続的に増加、企業のイノベーション能力が持続的に向上

時間:2025-04-30

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国家イノベーション指数は国家の総合的なイノベーション能力を反映する重要指標である。中国科学技術発展戦略研究院が3月31日に中関村フォーラムで発表した『国家イノベーション指数報告2024』によると、中国はイノベーション能力ランキングで10位となり、イノベーションへの投資は増加し続けており、知識の生産は目覚ましく、企業のイノベーション能力は絶えず向上し、イノベーション環境が着実に改善されている。

同報告書によると、2024年の国家イノベーション指数ランキングで中国は世界10位で、2012年の第20位から10ランク上昇した。中国はこの10余年で最も急速に進歩している国であり、世界トップ10入りを果たした唯一の中所得国である。

同報告書は、イノベーションの資源、知識創造、企業のイノベーション、イノベーションの成果、イノベーションの環境の5つの面から評価指数体系を構築しており、中国はあらゆる面で優れたパフォーマンスを示している。

「イノベーションの資源」では5位にランクインした。2022年の中国の研究開発費は世界全体の約20.1%を占め、世界2位であった。研究開発費の対国内総生産(GDP)比は2.49%(2024年は2.68%に上昇)で14位、基礎研究費は社会全体の研究開発費の6.57%(2024年は6.91%に上昇)を占め、34位となった。

「知識創造」では7位となった。世界で最も引用される論文に占める中国の論文の割合は増加しており、ランキングは世界1位を維持している。中国の有効特許件数は335万1000件で世界首位であった。就業者1万人当たりの特許保有数は8位で、工業付加価値1億ドル当たりの工業意匠登録出願数は1位であった。

「企業のイノベーション」では9位となった。中国の三極パテントファミリは世界全体に占める割合が10.4%に上昇し、世界3位であった。企業研究開発費の工業付加価値に対する割合、社会全体の研究者に占める企業研究者の割合はそれぞれ18位、16位であった。サービス業輸出貿易に占める知的財産権使用料の収入の割合は20位であった。

この他、「イノベーションの成果」と「イノベーションの環境」はそれぞれ22位、20位であった。

(出所 中国中央政府の公式サイト)