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2022年 中国のデジタル出版業界の総収入が1兆3500億元超

時間:2023-11-01

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 第13回中国デジタル出版博覧会が9月20日に甘粛省敦煌市で行われ、中国ニュース出版研究院が『勇敢で剛毅に前進する中国デジタル出版=2022-2023年中国デジタル出版業界の年次報告書』を発表した。同報告書によると、2022年の中国デジタル出版業界の総収入は1兆3586億元に達した。

報告書によると、2022年に中国のデジタル出版業界は悪条件に阻害されることなく、比較的強い勢いで発展し、総収入は1兆3586億元に達し、前年より6.46%増加した。内訳は、オンラインマガジンの総収入が29億5100万元、ブログアプリが132億800万元、WEBアニメは330億9400万元、モバイルパブリッシング(モバイルリーディングのみ)が463億5200万元、オンラインゲームは2658億8400万元、オンライン教育が2620億元、Web広告が6639億2000万元、デジタル音楽が637億5000万元となっている。

新興分野の発展の勢いが良好で、WEBアニメとインターネット文学が好調であることが窺える。例えば、WEBアニメの2022年の収入は330億9400万元で、高品質のコンテンツ、IPの影響力とリソースの緊密な開発に依存し、産業化と大規模な発展に有利な条件を作り出している。

2022年、中国のネット文学作家が累計2200万人を超え、「1990年代生まれ」を代表とする若い作家が徐々にネット文学創作の中核となっている。2022年末現在のネット文学作品のオンライン販売数は3400万作超で、モバイルリーディング販売作品全体の6割以上を占めた。ネット文学作品には200以上のサブテーマがあり、うち現実のテーマとSFのテーマがネット文学の二本柱となっている。ネット文学は社会的影響力がさらに高まり、主流化が著しく向上し、144作が中国国家図書館に所蔵作品として収蔵され、10作のデジタル版は中国国家文書館に収蔵され、ネット文学の価値に対する人々の賛同が明らかに向上した。

また、ネット文学著作権は運営メカニズムが成熟化し、著作権開発サイクルが体系的に強化され、開発期間が明らかに短縮された。音声化された小説を例にとると、ネット文学のかなりの割合の作品が連載中にオンライン音声化を開始した。2022年にライセンスされたオーディオブックは前年比47%増の3万冊以上であった。インターネット短編ドラマがネット文学IP改作の新たな形になり、2022年の新規IPライセンスは前年比55%増の300件以上であった。

(中国知識産権網から翻訳)