世界知的所有権機関(WIPO)が発表した最新の『世界イノベーション指数報告書2022』によると、中国は昨年より1つ順位を上げて11位となり、10年連続で着実に上昇し、36の中・高収入経済主体のなかでトップとなった。
この最新の報告は、中国のイノベーションと発展には良好な正の相関関係が見られ、イノベーションへの投入がより多くの、より質の高いイノベーションの創出に転化していると指摘している。
『世界イノベーション指数報告書2022』はイノベーションのインプットとアウトプットという二つの方面から、政策環境、人的資本と研究、インフラ設備、市場の成熟度、商業の成熟度、知識と技術の創出、アイデアの創出など7種類81項目の指標で世界の132の経済主体のイノベーション生態系のパフォーマンスについて総合的に評価し、ランク付けをしている。中国の評価とランキングは以下のとおりである。
一、9項目の指標のランキングで世界トップとなった。イノベーションのインプットの面では、国内市場の規模、正式なトレーニングを提供できる会社の割合、読解力・数学・科学のPISA(国際的な学習到達度調査)など三つの指標に基づくランキングで世界首位を占めた。イノベーションの創出の面では、本国人の特許出願数、本国人の実用新案出願数、本国人の意匠出願数、本国人の商標出願数、労働力の総生産の成長、貿易総額における独創的な製品輸出の割合など六つの指標に基づくランキングで世界首位を占めた。
二、知的財産権に関する高品質発展指標は良好な傾向が見られた。『世界イノベーション指数報告書2022』によると、2021年中国ブランドの総価値は同期比7%増の1兆9000億米ドルに達し、世界ランキングの18位であった。ベンチャー投資の規模は同期比84%増の940億米ドルに達し、16位であった。2020年ハイテク・新技術製品の輸出額は同期比6%増の7577億米ドルで、4位であった。先端技術製造業の割合は製造業全体の48.1%を占め、2018年より1ポイント増加し、14位であった。知的財産権による収入は同期比34%増の89億米ドルであった。
三、世界5大科学技術クラスターのうち二つが中国にある。東京-横浜地域が相変わらず世界最大の科学技術クラスターで、深セン-香港-広州地域、北京、ソウル、サンノゼ-サンフランシスコ地域のクラスターが2位から5位となっている。
(中国新聞網から翻訳)