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中国最高裁 2020年知的財産権司法保護白書を公布

時間:2021-05-27

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先頃、中国最高裁判所は『中国の裁判所の知的財産権司法保護2020』白書(以下、「白書」という)を公布し、2020年の中国の裁判所の知的財産権案件裁判を包括的に整理、総括した。白書によると、2020年に中国の裁判所が新規に受理した一審、二審、再審請求など各種の知的財産権案件は52万5618件、裁判終了は52万4387件で、2019年よりそれぞれ9.1%と10.2%増加した。

最高裁判所が新規に受理した知的財産権民事案件は3470件、裁判終了は3260件をで、2019年よりそれぞれ38.58%と64.98%増加した。各級の地方裁判所が新規に受理した知的財産権民事一審案件は44万3326件、裁判終了は44万2722件で、2019年よりそれぞれ11.1%と12.22%増加した。このうち、新規に受理した専利案件は同期比28.09%増の2万8528件、商標案件は同期比19.86%増の7万8157件、著作権案件は同期比6.97%増の31万3497件、技術契約案件は同期比4.53%増の3277件、競争関連案件は同期比14.41%増の4723件、その他の知的財産権民事係争案件は同期比34.96%増の1万5144件であった。各級の地方裁判所が新規に受理した知的財産権民事二審案件は4万2975件、裁判終了は4万3511件で、それぞれ同期比13.54%減と10.67%減であった。

最高裁判所が新規に受理した知的財産権行政案件は1909件、裁判終了は1735件で、2019年よりそれぞれ79.08%と96.27%増加した。各級の地方裁判所が新規に受理した知的財産権行政一審案件は1万8464件で、2019年より14.44%増加した。裁判終了は1万7942件で、2019年より4件増加した。このうち、新規に受理した専利案件は同期比14.69%減の1417件、商標案件は同期比17.83%増の1万7035件、著作権案件は12件で2019年より4件減少した。各級の地方裁判所が新規に受理した知的財産権行政二審案件は6092件、裁判終了は6183件で、2019年よりそれぞれ16.59%減と4.06%増となった。このうち原審支持が4828件、変更判決が1214件、破棄差し戻しが2件、訴えの取下げが114件、棄却が4件、その他が21件であった。