11月29日、国家発展改革委員会の李朴民事務局長は、「現在、中国企業の99%が中小零細企業であり、その中小零細企業が70%以上の発明専利を完成し、80%以上新規雇用を創出している」と述べた。
同氏はさらに、中国の経済発展の実情は、中小零細企業が国民経済において何ものにも代え難い地位と役割を担っていることを証明しているとし、「中小零細企業は税収全体の50%以上を負担し、国内総生産全体の60%以上を生み出している」と語った。
特に近年、新経済、新技術、新業態、新ビジネスモデルが推進される中で、中国には再び大量の中小零細企業が出現している。李朴民事務局長によると、これら企業の中で秀逸なものが短期間の内に細分化された業界分野の「隠れたチャンピオン企業」や「業界をリードするユニコーン企業」となる。中小零細企業は中国経済の新しい活力が育てた大切な源泉であり、経済構造の最適化とレベルアップのための重要な支えであり、国民生活を保障し改善する重要な拠り所でもある。
中国中小企業協会の李子彬会長等は「目下、中国経済は成長モデルの転換、経済構造の最適化、成長原動力の転換の攻略期にあり、ミドルエンド、ローエンド分野では競争が日増しに激化し、多くの中小企業がコストの急騰、市場ニーズの変化、融資難や高金利などの難題に直面しているが、こうした状況の中で企業家精神を大いに広めることで、中小零細企業による新技術の研究開発、新製品の製造、新モデルの創造を促し、新産業、新業態の育成と成長を促している」との考えを示している。
現在、中国各地でも中小零細企業の新産業・新業態の開拓を支援するプラットフォームが構築されている。例えば、上海市は奉賢区に「中小企業科学技術イノベーション活力区」の設置を急いでおり、企業、産業の集中とその環境、人材の整備をカバーする専門的な産業政策システムを作り、新型中小企業の発展に公共サービスとリソースの保障を提供しようとしている。