中国最高検察庁の知的財産検察室は今年1月、『技術調査官管理弁法』を公布し、技術調査官の選任分野、選出方法、任用要件、職責、案件参加要件などを明確にした。その後、厳正な審査を経て、最高検知的財産検察室と検察技術情報研究センターは初の技術調査官60名を正式に任命した。
技術調査官は主に機械、通信、化学工学、光学、材料、電子情報、コンピューター、医薬、生物などの分野で生産、管理、研究開発、設計、または専利審査・代理業務に従事する専門技術者から選任され、機動的管理が実施される。技術調査官は業界団体や関係機関等から推薦され、最高検知的財産検察室の審査を経て任命される。今回の技術調査官は、最高検の検察技術情報研究センター、国家知識産権局、中国情報通信研究院、中国科学院の科学技術戦略諮問研究院によって推薦され、エキスパートのマッチング度とそれぞれの分野のカバー範囲を総合的に考慮して選出された。
管理弁法によれば、技術調査官は案件の技術的事項に関し、8項の職責を遂行する。技術的争点を明確にすること、技術的事実解明のために提言すること、検察官主導の下で事実調査・証拠収集・現地調査をすること、取調べ・聞き取り・審問・論証などの活動に参与すること、必要に応じ検察官合同会議や検察委員会会議に出席して案件に係わる技術的事項について説明し又は質問に応答すること、法廷の許可を得た場合に専門知識を備えた者として出廷し技術事実について説明することなどの8項である。
(出所 中国国家知識産権局公式サイト)