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広州知的財産権裁判所 昨年各種専利案件1万件以上を審理

時間:2025-02-26

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中国広東省の広州知的財産権裁判所は2月6日、2024年の技術系案件の裁判状況を紹介し、科学技術革新をサポート・保障した典型的判例を発表した。

データによると、2024年に広州知的財産裁判所は専利案件1万1021件の裁判を終了した。その中には植物新品種権紛争27件、技術秘密と独占禁止紛争24件、外国や香港・マカオ・台湾に係わる技術系紛争356件が含まれる。

2024年、広州知的財産裁判所は技術系案件2570件を新規に受理した。新規一審案件の23.6%を占める。裁判終了した案件は4023件で、前年より27.67%増加した。

報告では、新規技術系案件の多くは実用新案権侵害紛争、コンピュータソフトウェア侵害紛争、特許権侵害紛争であり、それぞれ新規受理した技術系案件の50.04%、32.1%、12.45%を占めた。年間の新規受理専利案件は9950件で、全体の78.02%を占めている。
同日、広州知的財産権裁判所は科学技術革新をサポート・保障する典型的判例9件を発表した。バイオ医薬、集積回路、自動車機械、植物新品種などの分野に及んでいる。

その中で、核酸配列データの営業秘密紛争案件は、ハイテクバイオ医薬分野の技術秘密と営業秘密に関わり、刑事と民事にまたがる、困難かつ複雑な案件である。この判決は同種案件の審理に良い判例となり、また営業秘密侵害を故意に行う主体を厳しく取り締まり、バイオ医薬産業の健全な発展を力強く保護するものである。

「彩甜糯6号」交雑種トウモロコシ品種認定案件は、中国独自に育成した交雑種トウモロコシ親品種権に係わる典型的判例であり、現在の中国の関連国家標準及び産業標準の不足という課題を解決した。この案件は品種権者の立証難及び権利保護の難題を効果的に解決し、未審査の主要農作物に対する侵害行為を厳しく取締り、種子産業の知的財産権保護を強化する志向を明確に示し、農業の新しい質の生産力の発展を推進し、サポートするものである。

(中国保護知識産権サイトから翻訳)