中国国家版権局が3月25日に2019年全国著作権登録状況を公表した。それによると、2019年の全国の著作権登録件数は418万6549件に達し、2018年の345万7388件より21.09%増加した。
各省、自治区、直轄市の版権局と中国版権保護センターの作品登録情報統計データによると、2019年の全国の作品登録数は270 万1564件で、2018年の235 万1952件より14.86%増加した。
全国の作品登録数は全体的に着実な増加傾向を見せており、登録数の伸びが大きな地域(機関)と登録全体に占めるその割合はそれぞれ、北京市の100万3091件で37.13%、上海市の29 万1803件で10.80%、中国版権保護センターの28 万2541件で10.46%、江蘇省の24 万6607件で9.13%、四川省の17 万106件で6.33%、重慶市の15 万7692件で5.84%であり、これらの合計は全国登録総数の79.69%を占めている。2018年に比べ、作品登録数の増加率では天津、貴州、甘粛、内モンゴル、広西、チベット、吉林、雲南、山西、安徽などの省(自治区、市)がいずれも100%を超え、陜西、河南、重慶、河北などの省(市)はいずれも50%以上となっている。
作品の種類別では、登録数が最も多いのは美術作品の128 万8139件で、登録総数の47.68%、次いで撮影作品の101 万562件で37.59%、三位は文学作品の17万9314件で6.64%、四位は映画作品の8万823件で3.27%であり、これらの作品登録数は全体の95.18%を占めている。その他、録音製品が3万5232件で全体の1.3%、録画製品が1万948件で0.72%、音楽作品が1万7283件で0.64%、図形作品が1万6075件で0.6%、模型、演劇、曲芸、建築などが合計4万2191件で1.56%となっている。
また、中国版権保護センターが公表したコンピューターソフトウェア著作権登録情報統計データによると、2019年の全国のコンピューターソフトウェア著作権登録は同期比34.36%増の148万4448件であった。
登録地域別では、ソフトウェア著作権登録地域は主に東部であり、その登録数は約104万件で全体の70.2%を占めている。うち広東、北京、江蘇、上海で登録されたソフトウェアは75万件弱で東部地域合計の71.6%を占めている。
登録地域の増加状況を見ると、伸び率の最も大きい地域は東北地域の57.7%で、全国の全体的な伸び率を約23ポイント上回った。次いで中部地域の50.3%、三位は西部地域の40.1%、四位は東部地域の29.6%であった。
各地域の登録数を見ると、コンピューターソフトウェア著作権登録数の多い 省(市)は、上位から順に広東、北京、江蘇、上海、浙江、山東、河南、四川、福建、湖北となっている。これらの省(市)で登録されたソフトウェアは合計約111万件で、登録総数の74.8%を占め、うち広東省のソフトウェア登録は25万件超で、登録総数の17.2%を占めている。
中国版権保護センターが公表した著作権質権登録情報統計によると、2019年の全国の著作権質権登録は537件で、同期比1.83%減となった。それに関わる契約は同期比0.26%増の381件、作品は同期比16.96%増の1600件、主債務は同期比4%減の76億4312万元で、担保金額は同期比12.74%減の73億88万4千元であった。
コンピューターソフトウェア著作権質権登録は361件で、同期比3.14%増となった。それに関わる契約は同期比3.14%増の361件、作品は同期比21.62%増の1424件、主債務は同期比47.21%増の69億9681万4千元、担保金額は同期比43.38%増の66億7865万2千元であった。
作品(コンピューターソフトウェアを除く)の著作権質権登録は176件で、同期比10.66%減となった。それに関わる契約は同期比33.33%減の20件、作品は同期比10.66%減の176件、主債務は同期比79.86%減の6億4630万6千元、担保金額は同期比83.22%減の6億2223万2千元であった。
また、国家版権局は「各地方の版権行政管理部門と著作権登録機関は著作権登録の発展の趨勢に細心の注意を払い、国家版権監督管理プラットフォームを十分に活用し、著作権登録状況報告制度を一層規範化し、著作権登録のチーム作りを強化し、著作権登録作業の効率を引き続き高めなければならない」と指摘している。