2019年1~11月、中国商標登録出願数は712.1万件に達した。中国の有効登録商標は累計2478万件になり、4.9の市場主体あたりに1件の登録商標を保有していることが国家知識産権局の情報によって明らかになった。
2018年以来、知的財産権保護を一層強化し、ビジネス環境を改善するため、国家知識財産権局商標局は商標登録利便化改革を深化し続け、改革の諸措置は著しい効果を収めた。今のところ商標登録出願の審査期間は5ヶ月まで大幅に短縮されている。国際的にも速い方であり、商標関係の公共サービスはさらに高効率で便利になっている。それとともに、国家知識産権局商標局は「プロセスの上流までの取り締まりの強化」に全力を挙げ、商標審査と異議申立の段階で悪意の商標登録行為を厳しく取り締まっている。悪意の登録行為に対する監視を強化し、早期審査、集中審査及び厳格な法律適用などの措置を以って、悪意の商標登録行為を断固として取り締まっている。2018年以降、審査、異議申立て及び審判などのプロセスで約13万件の悪意の商標出願が拒絶された。
商標改革の深化に伴い、中国の市場主体の商標権保護意識は大幅に向上している。現在、中国は17年連続で世界の商標出願数最多国である。世界知的所有権機関のフランシス・ガリ事務総長は、2018年の世界の商標出願の52%は中国によるものだと述べた。中国の有効商標登録数は世界全体の40%を占めている。
国家知識産権局商標局の関係責任者は、知的財産権保護の強化には関係各者の協力が必要であり、企業、社会及び政府が手を組んで知的財産権保護の良好なビジネス環境を整備しようと呼びかけている。また同氏は、国家知識産権局商標局は次段階で悪意の商標登録行為を一層厳しく取り締まり、新しい『商標法』と『商標登録の規範化に関する若干規定』を厳密に実施し、悪意の商標登録行為を厳しく取り締まる態勢をキープし、商標登録の規範化を力強く推進すると述べた。