『中国の農業科学技術に関する論文と専利の国際競争力についての分析書(2019)』が発表
先頃、中国農業科学院は2019中国農業農村科学技術発展サミットにおいて同院の農業情報研究所が作成した『中国の農業科学技術に関する論文と専利の国際競争力についての分析書(2019)』を発表した。同分析書には、22の農業先進国の論文と専利創出について統計分析した結果、中国の農業科学技術論文と専利の総合競争力はアメリカに次いで二位であること、中国の農業分野における科学技術論文発表数は世界一位であるものの、学科規範化への引用の影響力は16位であること、中国は世界最大の農業専利貢献国でありながら、専利の戦略配置意識と知的財産権保護力が不足しており、発明専利の権利付与率は22ヵ国中21位であることが示されている。
同サミットでは『2019世界農業研究最前線』報告書も発表された。同報告書によると、中国は農業の最先端研究を急いでおり、総合研究は活気にあふれ、全体レベルは農業研究主要国中二位となっている。統計によると、最新研究の表現力指数では、アメリカ(120.33点)に次いで、中国は89.77点で最先端研究への貢献度、影響力、リーダー性ランキングで2位であり、イギリスが43.55点で3位となっている。62の最先端研究のうち、中国が農業資源と環境、農業情報と農業工学の二分野で一番の表現力指数の得点をとったことは注目に値するが、植物保護、林業、水産・漁業の三分野における総合力が比較的弱く、それぞれ5位、6位と8位であり、国際水準とは依然として開きがある。