IP情報

News and Insights

2015年中国における商標出願数が世界全体の三分の一を占める

時間:2017-01-22

分享到:

プリント

世界知的所有権機関(WIPO)が昨年11月22日に発表した『世界知的財産権指数』年度報告によると、2015年の世界全体の商標出願は計600万件で、区分別では840万件であった。うち、中国における商標出願数が最も多く、区分別では283万件で、世界の総数の三分の一を占めた。

報告は次のように指摘している。2015年、中国ではこれまで最も多く商標が出願された。中国等国の推進により、2015年の全世界の商標出願数は前年同期比15.3%増となり、2000年以後最高の伸び率を達成した。商標出願数ランキングの二位から五位はアメリカ(517297件)、EU(366383件)、日本(345070件)及びインド(289843件)となっている。トップ20のうち、2015年に商標出願数が二ケタ成長した国(地域)は日本(43%)、イタリア(32.6%)、中国(27.4%)、インド(21.9%)、韓国(13.9%)である。

商標のほか、中国は専利出願と意匠出願の分野においてもリードしている。『報告』によると、2015年は中国のイノベーターにより提出された専利出願が最も多く(1010406件)、次いでアメリカ(526296件)、日本(454285件)となっている。2015年の世界全体の意匠出願数は2.3%増で、意匠の成長エンジンは主に中国、韓国、アメリカである。中国の主管機関は世界全体の半分を占める569059件の意匠出願を受理した。