中国最高裁判所が9月14日、2023年の独占禁止・不正競争防止の典型的判例を発表した。発表された典型的判例は主に以下の特徴を示している。
第一、企業や人々の合法的権益を侵害する独占行為を断固として取り締まる。ゼネラルモーターズ社の垂直的独占協議紛争において、自動車販売の経営者による独占協議の締結、実施行為に対して、法により断固としてこれを制止し又は全額賠償の判決を下し、人々や中小企業の権益を確実に保護した。独占禁止法は人々の暮らしの保障・サポート、公平な市場競争秩序の保護、統一された全国規模の大市場構築の促進に重要な役割を果たした。
第二、規則による指導を強化し、法により独占案件の公正かつ効率的な審理を推進する。「デスロラタジン(Desloratadine)」原薬(API)に係る支配的な市場地位の濫用紛争において、訴えられた取引制限の市場閉鎖効果と専利権行使の関連性、判断方法及び不当な高価格の認定と抑止について基本的な考え方が初めて示された。「バトロキソビン(Batroxobin)」原薬(AIP)に係る取引拒絶紛争の管轄権異議申立において、取引拒絶紛争の管轄リンクポイント決定の基準がさらに明確にされた。この2件の裁判は独占禁止法適用の正確さの向上に指針的な意義を持つものである。
第三、連携メカニズムを健全化し、公平な競争秩序の保護への協力を明らかにしている。ゼネラルモーターズ社の垂直的独占協議紛争において、独占禁止行政処分が決定した後の関連民事賠償訴訟案件の立証責任が明確にされ、原告の立証負担が実質的に軽減した。上記の案件は独占禁止行政法執行の基準と司法の基準の連係・統一の促進、独占禁止の法執行と司法保護の相乗効果の向上にポジティブな影響を与えるものである。
第四、公平な市場競争秩序を効果的に維持し、経営者や消費者の合法的な権益を確実に保護する。「シーメンス」商標の模倣・混同紛争において、裁判所は誠実な経営理念を奨励し、有名なブランドの保護を強化し、不正な商標のフリーライドや模倣を厳しく取り締まった。現有の証拠によって被告の利益と原告の損失の具体的金額が判明されなくとも、権利侵害による被告の利益が法定賠償の最大額を明らかに上回ると認定できる場合、知名度や不正手段などを十分に考慮したうえで、原告の請求額を全額認定し、国内外当事者の合法的な権益を平等に保護した。「光由来化学発光分析システムの汎用液体」に係る技術秘密権利侵害紛争において、裁判所が技術秘密情報とその記録媒体の関係を解明し、立証責任の負担を合理的に決めたことは、技術秘密保護の強化に模範的な意義を持つ。
(最高裁判所ホームページから翻訳)