中国衛星航法・測位協会が5月18日に北京で『2023中国衛星ナビゲーションと位置情報サービス産業発展白書』を公表した。同白書によると、2022年12月31日現在、中国の衛星ナビゲーションに係る専利出願は累計10万9000件を超え、世界一位をキープし、2022年の中国衛星ナビゲーションと位置情報サービス産業の総生産は5007億元に達した。

白書によると、2022年にこの分野で中国が受理した特許出願は主に北斗測位システム、マルチセンサーフュージョン、ナビゲーション・測位、衛星信号などの注目分野に集中している。全体的に見れば、中国の衛星ナビゲーション産業はスタートこそ相対的に遅れたものの、急速な成長を遂げており、次世代北斗測位システムと中国の包括的な測位・航法・時刻配信システムの計画と構築の一層の推進に伴い、関連技術の専利出願が引き続き急速に増加すると予想されている。北斗システムは、サービス提供開始以来、輸送、気象観測・予報、通信・時刻配信などの分野で広く利用され、国家の基幹インフラに組み込まれ、大きな経済・社会的利益をもたらした。

中国衛星航法・測位協会の李冬航副事務長は、「2022年、北斗産業の5大サービスエリアの生産額は合計約3778億元を達成した。内訳は、北京・天津・河北地域が1048億元、珠江デルタ地域が1028億元、長江デルタ地域が769億元、華中地域が497億元、西部地域が436億元である。大まかなデータによると、2022年第4四半期時点で、5大サービスエリアでは各種の北斗端末1300万台/セット以上が普及し、応用されている」と紹介した。

（中国知識産権サイトから翻訳）