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中国の国際特許出願件数が世界首位をキープ

時間:2021-04-01

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世界知的所有権機関(WIPO)が3月2日にジュネーブで発表した最新報告書によると、2020年に中国が特許協力条約(PCT)に基づいて提出した国際特許出願件数は同期比16.1%増の6万8720件となり、世界トップを維持した。2019年に中国の国際特許出願件数は初めてアメリカを抜いて、世界の首位に立った。

報告書によると、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたにもかかわらず、2020年の世界全体の国際特許出願件数は増加を維持し、4%増の27万5900件となり過去最高を更新した。国際特許出願件数の上位5カ国は中国(6万8720件)、アメリカ(5万9230件)、日本(5万520件)、韓国(2万60件)、ドイツ(1万8643件)の順となっている。マドリッド制度に基づく国際商標登録出願件数ランキングの上位5カ国はアメリカ(1万5件)、ドイツ(7334件)、中国(7075件)、フランス(3716件)、イギリス(3679件)となっている。上位10カ国のうち、中国は成長率が同期比16.4%増で、2020年に二桁成長を遂げた唯一の国である。

また、国際特許出願人別ランキングでは、中国の企業や大学が際立っている。2020年の中国華為技術有限公司の国際特許出願件数は5464件で、4年連続で一位となった。次いで、韓国・サムスン電子、日本・三菱電機株式会社、韓国・LGエレクトロニクス、アメリカ・クアルコムと続いている。国際特許出願件数の大学ランキングでは上位10校のうち、深セン大学、清華大学、浙江大学、大連理工大学、華南理工大学の5校が中国からランクインした。