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中国の微生物分野の専利が世界一に

時間:2016-09-22

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   世界微生物データセンター、中国科学院微生物研究所微生物資源・ビッグデータセンターが9月6日に『中国微生物資源発展報告2016』(以下『報告』と略す)を発表した。『報告』の分析結果によると、中国の微生物資源分野は、2001から2015年の間に大幅に進歩した。同分野において、中国の論文発表数はアメリカに次いで世界二位であり、中国の専利(ファミリー)数は世界一で、世界ランキングでは中国は2009年に専利(ファミリー)公開の最多国となっている。

 世界微生物データセンターの馬俊才主任によると、『報告』の内容は、中国科学院微生物研究所、中国科学院上海生命科学情報センター、中国科学院成都文献情報センターなどからの情報に基づいており、中国微生物資源寄託の現状を踏まえ、中国微生物研究の科学研究結果(論文、専利)を合わせて分析を行い、資源寄託と研究結果の両面から中国微生物研究の発展状況を分析評価し、科学研究計画、研究開発方向の制定に参考となる根拠を提供している。

 グローバル微生物寄託センター情報サイトの統計によると、中国には菌株寄託センターが33箇所、共有できる寄託菌株が182235株有り、寄託菌株の総数は世界4位である。世界の各寄託センターが保存している専利手続きに使う生物材料は96907点であり、中国普通微生物菌株寄託センターに寄託されている専利菌株は11977点で、世界2位である。

 2016年は世界微生物データセンター設立50周年である。世界中の国際菌株資源をカーバーするこのデータセンターは、72カ国の710の寄託センターから提供された250万点の微生物菌株資源データをまとめている。世界微生物データセンターは、グローバル微生物資源データ共有に関する北京宣言を提唱、発表し、重要微生物情報化の国際協力計画を提唱することで、微生物資源の国際協力を新たなステージへと登らせ、グローバル微生物資源情報化建設の新たな発展を促している。