先頃国家工商総局より出された『登録商標専用権質権登記受理所の新設についての通知』によると、浙江省工商局、新疆ウイグル自治区工商局、湖北省宜昌市工商局など25の工商(市場監督管理)局に受理所が設けられることが決定した。受理所は今年7月1日より業務が開始される。受理所は国家工商総局商標局のかわりに申請書類を受け取り、登記証の発行を行うことができる。上記業務には、いかなる費用も発生しない。
これは国家工商総局が「行政の簡素化と市場への一部権限の委譲、規制緩和と監督管理のバランス、政府サービスの最適化」という国務院の改革配置を実行するための重要措置である。これより前、国家工商総局は2015年6月30日に浙江省台州市市場監督管理局に全国初の登録商標専用権質権登記受理所を試行的に設立し、登録商標専用権質権登記作業の改革を始動した。
台州受理所は設立以来、良好な効果を収め、社会各面に高く評価されている。2015年末現在、質権登記239件を受理し、同期の全国総数の40%以上を占め、与信枠の総額は10億元弱である。これより、国家工商総局は受理所の試行範囲を拡大し、浙江省工商総局など25の工商(市場監督管理)局に受理所を設けることを決めた。
『通知』によると、受理所は国家工商総局商標局の要求に従って関係業務を取り扱い、商標局の業務指導を受ける。受理所は商標局の代わりに登録商標専用権質権登記申請書類を受け取り、登録商標専用権質権登記証などの書類を発行することができる。申請を受理する際、受理所は申請担当者の身分を確認し、申請書類リストを作成し、受理した申請書類およびファイルリストを商標局に速やかに転送しなければならない。また、受理所における業務処理では、当事者にいかなる費用も徴収しない。