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中国 自動車標準必須特許に関する初の研究報告書を発表

時間:2023-08-31

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2023中国自動車イノベーション大会が、7月23日に中国吉林省長春市で開催され、中国自動車技術研究センターと北京大学が自動車分野の中国初の体系的な研究報告書となる『自動車標準必須特許青書』を共同で発表した。

自動車標準必須特許とは、特定の技術標準を実施するために不可欠な特許のことで、これは特にインテリジェントコネクテッドカーの分野で際立っており、ネットワーキング機能に必要な無線通信技術が通信標準の必須特許ライセンスに係っている。

今回発表された青書では、産業、政策、司法及び独占禁止の四つの面から、現行の自動車標準必須特許のライセンス段階、ロイヤリティ料率などの主な注目点をめぐり、体系的な研究が行われている。中国初の自動車産業のモバイル通信に関する標準必須特許ライセンス料、算定モデルも発表された。

北京大学国際知的財産権研究センターの易継明主任は、青書の発表は自動車産業、特にインテリジェントコネクテッド分野で世界標準必須特許政策の傾向を把握するのに役立ち、国際的な競争の中で中国自動車産業の知的財産権の発展を支援し、また、この分野の国際的な知的財産権規則に一つの選択可能な「中国の解決策」を加えたと述べた。

工業・情報化部の関係責任者によると、自動車産業は機械化から新エネルギー、インテリジェントコネクテッド化に転換しつつあり、人工知能、ビッグデータ、クラウドコンピューティングなどの先端技術との融合が加速する中で、標準技術とその知的財産権の異業界応用問題がますます顕在化しており、今後、工業・情報化部は国家の産業安全保障の観点から、標準必須特許の発展の合理化と規範化を推進するという。

(中国保護知識産権網から翻訳)