先頃、中国最高裁判所が2023年第1から第3四半期の司法裁判データを発表した。全国の裁判所で新規に受理された知的財産権一審案件は1.61%増の37万1000件で、その中で、専利契約紛争、専利権帰属・権利侵害の紛争が前年同期より大幅に増え、増加率はそれぞれ42%と27%であった。新規に受理された技術系の知的財産権民事一審案件は同期比56.7%増の1万7000件で、その中で、コンピューターソフトウェア著作権侵害紛争は同期比260%増の6725件、実用新案権侵害紛争は同期比31.6%増の6438件であった。引用商標の有効性がしばしば行政訴訟を引き起こすことで審理期間を長期化させるという状況に対し、知的財産権裁判は積極的な司法理念を堅持し、関連する訴訟モデルを改革、模索し、中国国家知識産権局との連携、協力を強化している。引用商標の専用使用権が消滅又は変更した場合、国家知識産権局は訴訟に係る裁決を取り消し、かつ引用商標の新しい権利状態に基づいて再度裁決を行う。
(中華人民共和国最高裁判所から翻訳)